ガングリオンの名医を探されている方が多いようです。
ガングリオンの名医ですが、実は、すぐお近くにいるかもしれません。
ガングリオンを知らない方も多いかと思いますので、ガングリオンについて書いておきましょう。
ガングリオンは、腫瘍、つまり、できものの一種です。
よく関節の近隣、つまり、曲げ伸ばしをするところに良くできます。
ただし、まれに関節ではないところにもできます。
皮膚の外からは、弾力性のあるグニュッとした膨らみを、触ることができます。
一房性のものの場合、もしくは、多房性のものの場合もあります。
中身は、トロッとしたゼリー様のもので、ヒアルロン酸が主成分になります。つまり、良性の物質です。
関節の袋や、筋肉や腱の膜が痛むことで、痛んだ部分が、お餅のように膨らんだものと考えていただければよいと思います。
関節の袋の中や、筋肉や腱の膜のまわりには、滑りが良くなるようにと、ヒアルロン酸が存在しています。その、ヒアルロン酸が、膨らんだ袋の中に貯まっているのです。
実は、診断なのですが、ただ見て、触っただけでは、100%の診断はできません。超音波やMRIなどで調べる場合もあります。ただし、一般的には、触って、ガングリオンを考える場合は、とりあえず、注射針で刺すということが大半です。
これは、治療と診断の両方同時に行なえるというメリットもあります。
刺してみて、ゼリー様のものが引ければ、ガングリオンで、間違いがありません。もし、何も引けない場合は、別のできものを考えなければなりません。
ガングリオンであれば、経過を診ていても大丈夫です。
別のものが考えられる場合は、状況により対応の方法を考慮します。
ガングリオンでも、大きくなってくる場合、そして、大きくなって周囲の神経や血管に影響を与え、痛みを伴うようでしたら、小さくさせることを考えます。これは、注射針で刺すか、手術で切除ということになります。
注射針で刺す場合は、刺して小さくなっても、また膨らんで、再発をすることもあります。ただし、良性のものですので、あわてないでも大丈夫です。
手術でとる場合もありますが、手術をしても再発をする可能性もあります。
ガングリオンと、聞くと、がん?の一種?と、思うことも多いようですが、がんではありません。良性の粘液製のゼリーの腫瘍です。心配はありません。
ガングリオンについての豆知識をお知らせいたしました。
ただし、ガングリオン?
と、思っても、素人判断で放置はしないほうが良いでしょう。
まずは診断をつけることが大切です。
まずは、お近くの、整形外科の先生に相談してみてください。
お近くの整形外科の先生が、実はガングリオンの名医かもしれませんよ。
もちろん、私のところでも、相談に乗っています。
遠慮なく、ご相談くださいね!