先日、とある患者様からお話をいただきました。
興味深く、また、考えさせられる話でした。
私の診療のスタイルは、お話を聞き、それに対応した診察を行い、検査をします。検査の結果で、治療法の提案をして、患者様と一緒に治療法を決定するスタイルです。
先日、川島なお美さんと北斗晶さんの主治医の先生の告知の仕方がブログに書かれていて、多くの意見があったようですね。お二方に対する治療方法の提案は、少し違ったスタンスだったようです。
私のスタンスはどちらかと言えば、北斗さんの主治医の先生に近いと感じています。
医師に何を求めるかで感じ方は人それぞれになると思われます。
疾患に対する治療法は、主治医が中心に決める場合と、患者様に決定をしていただく場合の二通りあるかと思います。
今の時代の流れは、患者様が決める場合が多くなっています。
ある方のお話では、私の説明をするスタイルが好評だと言っていただいています。患者様に治療法を提案して決めていただくスタイルが有難いと話してくれました。
感謝ですね!
ただし、このスタイルだと、結論が出るまでには時間がかかります。お互いの関係や理解度によっても時間に違いが出てきますね。
ということで、私のところは方針が決まるまでに時間がかかります。そのために、待ち時間もかかるわけです。
別の患者様の話を聞くと、プロとして任せているんだから、説明なんていらないし、とっとと決めて、とっとと診療と治療を進めて欲しい。プロなんだから、自信を持って、これをやりますで、いいんじゃないですか?余計な説明なんて、必要ないし、時間の無駄ですよ。と言われました。
後半の話の考え方もわかります。
どちらのスタンスで行うかは、迷うところです。
確かに、説明をしなければ、時間もかかりません。
その人の状況や環境を考慮しての治療法の選択を考慮するのであれば、やはり会話もディスカッションも必要です。
何を優先すべきなのかは、お相手にもよりますし、状況にもよりますね。
自分自身では、説明すること、理解していただくこと。選択していただくこと。一緒に頑張っていこうというスタンスがベストであると確信していたのですが、そうではないという気づきをいただきました。
時には説明をしないということも必要ですし、それも方法論ですね。
自分自身に自信を持って、セルフエフェカシーを高く持って対応すること。
そのことが、診療時間の短縮にもつながります。
どうしたいですか?ではなく、こうしましょう!と言っていただきたい患者様も現実にはいらっしゃるということを学ばさせていただきました。
人の感じ方とニーズは多種多様ですね。
だから、人生も仕事も面白いのかもしれません。
ちょっとした気づきをいただきました。
状況に応じた対応、ニーズに応じた対応を行うスタンスをとれることが課題ですね。
どうしても、お待たせする場合は、お許しください。
初来の方、外傷の処置、外科的な処置が必要な場合は時間を要します。
ご理解を、よろしくお願いいたします。
感謝!