公開されたばかりのエベレストを観てきました。
約20年前の実話に基づく構成の作品です。
完全に実話どおりか?
それは映画の世界です。
ただし、山の怖さは伝わってきます。
なぜ、山に登るのか?
その問いに答えるべく、頂にチャレンジをする人々を描く作品です。
映像はリアル感が満載です。
監督がリアルな映像にこだわったようです。
特殊映像を極力使わないで、リアルなエベレストでの映像を用い映画を組み立てています。
さすがは、3DのIMAXバージョンでした。
映像はリアルでストーリーもノンフィクションかも知れませんが、本当の意味ではリアルではありません。
映画なんですね。
寒く厳しく、ときには美しい山の世界。
登った、登りつめたものしか理解ができない世界なのかもしれませんね。
また、自然の映像だけではなく、人間の機微や人生も描いています。
人も動物であり、病気ではなくても死に至ることがあることを、この作品の、この映像は映します。
ともすれば、生々しくも、絶望も感じさせる環境すらも、なぜか他人事のようにこちらに入っているのは、監督の演出ゆえなのか、やはり映画という世界の中のものだからなのかもしれません。
確かに映像は、リアル感満載でしたが、考えることは深かったですし、なぜ山に登るのか?しかもエベレストに?
このことを考えたときに、ここには書けない感想が心に浮かびました。
人生は、人それぞれが歩むものです。
やりたいことをやる。
生きたいように生きるのが、人生の醍醐味です。
アルピニストは達成感や充実感が、この上ない喜びなのだと思います。
人生の意味を、生きる目的が何なのか?
このことを深く考えさせられます。
登山は人生になぞらえられることも多いスポーツです。
果たしてスポーツなのでしょうか?
肝試し、我慢大会?
そして、分析力や戦略や戦術も考慮されて、実行されて、はじめてスポーツとして成立するものと感じました。
あなたの頂は何ですか?
そんなことを問うてくる作品です。