クリードを観てきた。
日本の副題は、「チャンプを継ぐ男」です。
キャンペーンでは、ロッキーシリーズ最新作という触れ込みのこの作品。
まあ、ロッキーシリーズの最新作なのでしょうね。
確かに、シルベスター スタローンとボクシングが揃えば、ロッキーシリーズなのでしょう。
ただし、この作品は、これまでのロッキシリーズとは、かなり感じが違う仕上がりになっています。
ボクシングの試合のシーンは、かなりリアリティーがあり、臨場感を感じる出来です。今までの、ボクシング映画にはない出来だと思います。映画として観る価値がある仕上がりになっていますね。
ただし、この作品の観るべきところは、そこではありません。
スタローンさんの演技に注目です。
老人を感じさせるスタローンさん。
それでいて、過去のチャンプとしての格好よさも、少しだけ憂いとして感じさせる演技です。
アクションスターではなく、アクターとしてのスタローンさんの魅力が満載の作品です。
細かな人物描写と心理描写がなされているのが、この作品です。
きちんと、ストーリーに人物と心理が乗せられています。
スタローンさんが、初老の男の憂いをどう演じているのか?
それが、この作品の、一番の見どころではないでしょうか?
人生とは?
それを考えさせられる作品になっています。
大人の映画マニアも満足できる秀作になっています。
主役のクリードも、実はロッキーを際立たせる脇役でしかありません。
クリードを演じる役者も、それをわかった演技をしてくれていますね。
新たなシルベスタースタローン像を、演技派スタローンを感じられる作品です。
ぜひ、映画館でご覧くださいね。
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