無鄰菴って、ご存じですか?
知らない方も多いかと思います。
明治の元勲、山県有朋さんの京都の別荘です。
ここで、伊藤博文、桂小五郎、小村寿太郎、山県有朋の四名で、二時間かけて話をして、日露戦争の開戦を決めた場所とのことです。
山県有朋さん、実は東京の椿山荘も所有していたとのこと。
京都の別荘は、無鄰菴と呼ばれています。
実は、東山南禅寺の入口の近くにひっそり佇むように存在しています。
観光客の進入を拒むかのように、入口は表通りには面していません。
表通りは、結構な車の往来ですが、中に入ると、それを感じさせません。
静かな佇まいです。
そして、菴から眺める風景は、東山と一体化しています。
菴内は、小さな河が流れています。
河の水のせせらぎの音が、心を穏やかにしてくれます。
効果的に水を、河を、演出に用いていますね。
こんな穏やかなところで、戦争の開戦が決まったのか?
とふと思いました。
もっとも、当時の戦争は、明治の元勲たちの意志というよりも、何かの、どこかの代わりという気もします。
あの穏やかな場所で戦争の是非を議論したのか?
開戦を決めれたのか?
それぐらい、穏やかな景色と空気が感じられる無鄰菴です。
京の穴場の、心が洗われる景色が感じられるスポットです。
東山には、結構、穴場で、心が洗われるスポットがありますが、無鄰菴は、ちょっと素敵でした。
新京都の発見という感じを受けました。
水と苔と芝と木々と東山が一体化して、絶妙な風景と穏やかさを演出してくれています。
いつまでも、菴の縁側に座って庭を眺めていたい衝動にかられます。
しかも、穏やかな気分になれてしまいます。
また、庭を散策しても、ちょっといい気持ちになれますね。
絶妙な庭を、歩いてみても、感じることができますね。
隙がありません。
間違いなく日常から離れることができますね。
きっと、自分の心の本音が浮き彫りにされてしまう菴なんだなと感じられました。
山県有朋さんは、日露戦争をやるしかないとの思いが、心の本音だったのかもしれません。
戦争とは対極的に感じさせる菴が無鄰菴でしたね。
京、新発見です。
無鄰菴には、また行ってしまいそうですね。
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