ブリッジオブスパイを観てきました。
スピルバーグ監督、トンハンクスさんが主演の映画。
助演の方の演技が光ります。
この作品、役者さんの演技も素晴らしいと思いますが、脚本と演出が素晴らしいですね。
各場面の全てに意味があり、伏線も張られています。
過剰ではない描写に現実味を感じさせられますが、事実に基づくとは言っても、映画の世界であるということは、忘れないで観るべき作品だと、私個人は思っています。
トムハンクスさんは、いい俳優さんですが、やっぱりトムハンクスさんという感じも受けますね。
トムハンクスさん演じるドノバァン弁護士とソ連のスパイのアベルの人間ドラマも演出されています。
果たして、人間と人間の関わりがあったのか?
それともスピルバーグ監督の演出なのか?
考えつつ、映画のストーリーに引き込まれます。
スピルバーグ監督の、光と憂いを醸し出すような映像とストーリーに、観るものは、色んな感情を引き起こされると思われます。
現実に基づくことということも、時代の背景や歴史的なものも考えさせられます。
それでいて、今回のスピルバーグ監督の演出は、退屈さも感じさせないものになっています。
各シーンの細かいところに意味や伏線や予感を感じさせるものが、ちりばめられているからです。
お分かりかもしれませんが、この作品は、結末は題名からもわかっているものです。
ですから、結末はこうなるということが、頭にありながら、映画の世界に入っていくわけで、演出が細やかでなければ、つまらないもので、飽きてしまう仕上がりになることもあり得るわけです。
この作品が飽きないものに仕上がっているのは、脚本とスピルバーグ監督の演出の力が素晴らしいからですね。
時代背景を知っていると、なおさら、この作品は思うことや感じることも多くあるでしょうね。
現在の若い世代は、よくわからない部分あるかと思います。
ソ連や東ドイツの描き方は、冷戦以前の作品とは、少し違ってはいます。
この時代のことを知らない世代には、この作品はどう写り、どう感じるのかは、ちょっと興味がありますね。
色んなことを感じさせる作品ですが、時間の長さを感じさせない作品になっています。
色んな世代の方に、ぜひ映画館で観ていただき、色んなことを感じて欲しいと思いますね。
邦画とは異なり、映画館で観ることを前提として作られている映画らしい映画です。
ぜひ、映画館でご覧ください。
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