セッションを観た。
原題は違う洋画。
原題は、Whiplashという音楽の曲名。
中々の作品です。
ぜひ、映画館で観たかったと思う作品。
若きジャズドラマーと、ジャズバンドコンダクターの話。
ドラマーの成長と野望。
コンダクターの野望と老獪さが織り成すドラマ。
ドラムプレーで感じることは非常に多い。
ドラムは単純なテンポとリズムの楽器。
だが、表現の幅は広いのがドラム。
聞いていて気持ちがいいのが、ドラムとサックスですね。
この作品の主人公は若きドラマーです。
そして、対するコンダクターは筋肉もたくましい迫力あるスキンヘッドの初老の男性。
音楽学校の教師と生徒という関係でもあります。
この二人の、互いの思惑が絡み合うと熱きドラマとなるんですね。
確固たる変わらない芯を持ち続ける初老の教師。
本当に教師か?
と思えるところに、キャラクター設定の妙味を感じます。
そして、若きドラマーは若さに任せて、目標に向かって貪欲に突き進んでいきます。
技術的にも成長をしていきますが、老獪なコンダクターは、まだまだだと若きドラマーを煽ります。
時には暴言だけではなく暴力さえも交えながら煽っていきます。
後半は、意地と意地の張り合いに近い関係になっていきます。
生い立ちや家庭環境すらも卑下して若者を煽る教師。
やがて、若者は力尽きたかのようになり…
ここからのラスト20分に、このドラマと映画としてのクライマックスが訪れます。
見逃せないラストです。
圧巻のラスト10分です。
トータル100分程度の作品ですが、ストーリーと流れは秀逸です。
テンポとリズムもある作品です。
作品のテーマの中にテンポとリズムもありますが、感じて欲しい部分ですね。
また、老獪でパワフルな教師の手ぶりと顔の表情。
額の動きには注目ですよ。
J.Kシモンズさんという役者さんですが、アカデミー賞の助演男優賞なのも納得です。
セッション、おすすめの作品です。
個人的には映画館で観たかった作品です。
いやあ、いい映画でした。