先日の勉強会で、久しぶりに消化器内科の先生のお話を聞きました。
テーマは、トピックのカプセル内視鏡のお話です。
私が病院の勤務時代は、まだ実用化されていませんでした。
ちょっとトピックなので、記録をしておきます。
現在は、保険適応になっています。
保険適応で、3割の自己負担で総額約3万円です。
カプセルは使い捨てで、そのお値段は約8万円とのこと。
バッテリー駆動でデータは本体ではなく伝送されて記録されます。
検査だけを考慮すれば、かなり便利なカプセル内視鏡です。
ただし、適応もあるので検査をしたいと言っても、事前に適応があるかの判断が必要です。
腸管の狭窄が疑われる疾患に関しては、事前検査をしないと行えません。
直径11mmの飴玉大のカプセルを飲み込んで自動的に腸内を撮影をしながら進んでいくものです。
バッテリーの駆動で、LEDの照射を一秒間に二回しながら撮影を行います。
検査前は、しばらくの間、絶食ですが、飲水は可能です。
約6万枚ぐらいの撮影で、データーをコンピューターで解析します。
自分で動くことができるわけではなく、腸の動きと重力に従い、動いていくので、自由に見たいところを見れる訳ではないのが難点ですね。
胃から小腸、大腸まで撮影を行い、肛門から内視鏡は回収します。
基本的には画像診断のみの検査になります。
組織学的検査や、治療的なことは、現在のカプセル内視鏡では行えません。
その必要性があるものに関しては、従来の内視鏡検査を追加で行うことになります。
この検査で、今まで、未知の部分が多かった小腸についてのことがわかってきました。
小腸の病気は、私の世代の国家試験で出される病気は少なかったのですが・・・
現在は検査技術が進んだために、わかる病気が多くなっています。
今回は病気については書きません。
いずれにせよ、画期的な検査であることは間違いがありません。
LEDの進歩とバッテリーが小さくなったので実用化が可能になったようですね。
調べてみましたが、まだまだ、カプセル内視鏡は研究開発中のようです。
まだまだ、進歩をしそうです。
消化器内科は、私は門外漢ですので、ご参考までにお読みいただければ幸いです。
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