四月より湿布の処方枚数が制限されています。
残念な思いをされている方も多いようですね。
湿布に関しては、有効性があります。
特に有効なのは、筋肉から生じる痛み。
骨の関節から生じる痛みなどには有効なことが多いんです。
現在、一日に二回、貼り替えて使うタイプのものと、一日に一回、貼付して使うタイプのもの。
いわゆる、パップ剤と呼ばれている水分を多く含んだタイプの白い湿布。
貼りつきがよいテープ剤のタイプの湿布。
上記のように分類されます。
どの湿布剤にも一長一短があります。
私たち、処方医が状態を判断して使用する湿布剤を選択します。
パップ剤は水分を多く含んでいますので、軽度の冷却作用があります。
冷湿布と温湿布と呼ばれているタイプのパップ剤がありますが、厳密にはメンソールとカプサイシンが含まれているものです。
実は、暖めているわけでも、冷やしているわけでもありません。
例えるならば、味つけが違うということです。
メンソールは清涼感から冷やしているように感じ、カプサイシンは刺激性により血流を促す作用から暖めているように感じられます。
どの湿布剤も消炎鎮痛薬が含まれています。
今年になり、新しいテープ剤も販売されています。
新製品の湿布は、消炎鎮痛作用が強く、痛みの軽減作用がかなり実感できるタイプのもの。
テープ剤でありながら、パップ剤のような剤型のものも販売されています。
今年、発売されたタイプのものは、有効性が高いものですが、一回に処方される枚数も、発売後一年は制限があります。
有効的な湿布が多くなっていますが、用法用量は定められていますので、多く処方できないことはご理解いただければと思います。
どの湿布剤も、一部位に、一日、一枚から二枚になります。
できるだけ多くと言われることも多いのですが、保険診療では一部位、一日に一枚から二枚です。
片膝であれば、一週間で、七枚から十四枚です。
四月からは、一度の処方枚数は70枚を越えてはならないとなっていますので、ご留意ください。
また、処方時に処方部位を明確にすることも指示されています。
ご理解、ご留意いただければ幸いです。
湿布剤は、適応に応じて使用すると、痛みが軽減されて生活が楽になりますね。
また、筋肉痛にはかなり有効的です。
状況に応じて湿布薬は使いたいですね。
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