ヘルニアと診断されたときに、MRIが必要なのでしょうか?
ケースバイケースということになります。
基本的には、MRIが必要、必然な場合は、経過を診ていて、症状が軽快せずに続く場合、もしくは悪くなっている場合です。もしくは、ヘルニアにしては、症状が典型的ではない場合などはMRIを撮っておいてもいいと思われます。または手術を前提としている場合はMRIを撮っておいた方がいいと判断されます。
経験がある先生ならば、レントゲンと身体所見である程度の判断つきます。ですから、ヘルニアを考えても、MRIが必然というわけではありません。
無駄な医療費の削減ということでは、むやみやたらと、MRIのような高額な検査は、本当に必要な場合のみに行うことが好ましいと思われます。
ただし、MRIの情報から、ヘルニアのタイプがわかります。
以前にもお話しましたが、ヘルニアのタイプにもよりますが、経過を診ていると小さくなるタイプのヘルニアが多いんですね。ただし、タイプによっては小さくならないタイプのヘルニアもあります。
その見極めが、MRIを撮ってみると判断ができます。
症状が継続しそうな場合は、MRIを撮ってみると、予想をつけやすくなります。
小さくても、症状が継続するようなタイプのヘルニアには手術治療が考慮されます。
まとめると・・・
1:症状が、治療に抵抗して継続する場合。
2:原因が、本当にヘルニアどうか迷っている場合。
3:ヘルニアのタイプを知りたい場合。
4:手術を考えている場合。
上記の場合は、整形外科の医師はMRIが必要と判断します。
詳しくは、お近くの整形外科の先生に、ご相談ください。
やはり、大事なことは、直接、お話して、相談をすることが望ましいですね。
工藤君のヘルニアは、おそらく、小さくなるタイプのヘルニアだったと思われます。