昨日は日曜日、最終話でした。
さて、最終話はどうなる?
と思いながら、リアルタイムで録画ではなく観させていただきました。
コマーシャルの長さに時間の無駄を感じながらも、コマーシャルを入れることを計算にして作られているんだな、と思いました。
話をドラマ自体にしますが…
私の想定内と想定外が入り混じった話になっていました。
最終話だけを観てしまうと、これは木村さんが演じる沖田先生の話だったのか?
この話は、浅野さんが演じる壇上壮大と壇上一家の物語だったのではないか?
壇上一族と、その周りの人々というお話というイメージに感じました。
また、この回で、浅野さん演じる壮大先生が主役なんじゃないの?
というぐらい、私には光って見えましたね。
浅野さんの演技手法は、様々な技術がありますね。
髪の毛と髪形で演技をしてしまうのは、浅野さんのオリジナルかもしれませんが、舞台俳優のようだとも感じられます。
リアリティーを追求をするのではなく、キャストの心理をうまく、巧みに表現していますね。
映画俳優であったはずの浅野さんが、ドラマの中で自分の役割をわかりつつ、壮大という男を演じているのを感じました。
人によってはダサい演技と評している方もいるようですが、今回の話を観て、浅野さんは確信犯で演じていたんだな、と理解をしました。
一方で木村さんは?
やっぱり木村さんでしたね。
白衣とオペ衣を着た、コスプレでした。
俳優 木村拓哉は、俳優としては浅野忠信さんに、完全に食われていましたね。
ストーリーは、一度はインオペになるとは思いませんでしたが、インオペになりそうだとわかった瞬間に、沖田先生と壮大先生のコラボでリオペになるんだろうな?
そう感じました。
その後の展開は予想通りでしたね。
沖田先生はシアトルに帰って行き、壮大先生は復活して家族の生活に戻り、井川先生は留学を決意して、と予想通りの落とし所の話にまとまりました。深冬先生は救われてハッピーエンド?でしたが、夢と希望に満ちた予感だけを感じさせる完全なハッピーエンドの終わり方のドラマではありませんでした。
そこに余韻や続編を期待させるのが最近のドラマの作り方なのかもしれませんが、終わりまで観て感じたのは、作り込みが甘いかな?
某大学の巨匠のお二人、そして脳外科の巨匠の、あの先生を、うまくドラマのキャストとして反映させて作り上げたんだな?
と感じましたね。
外科医としての演技で言えば、沖田先生は華やかにダイナミックさを感じさせるものでしたが、壮大先生のつぶやきながら確認をして前と次に進むオペスタイルの方が、こんな外科医っているぜ?
ぼそぼそと言いながら、自分が行なっていることを確認しながら、オペを進めている先生は、結構、多いよね?
とオペ室に出入りをしていた身としては感じるものがありました。
木村さんは手技にこだわり、浅野さんは心理にこだわりを持って、演技をしていたんだな?
とお二人で行うオペシーンでは感じました。
手技は、いくら練習をしたとしても、本物にはなれませんが、心理にはなりきろうとすればなりきれる。
俳優さんとしての技量では、浅野さんが上なんだな?
浅野さんは最終話で男を上げたな?
と間違いなく確信させられましたね。
木村さんは、確かによく練習をしたんだろうな?
取材もしたんだろうな?
と思いますが、参考にされた先生がわかってしまうのが愛嬌です。
話は変わりますが…
お前に俺の気持ちがわかるか?
このお二人のせりふは奥が深いものでした。
わかるわけはないんです。
わかった気になっているだけなんですね。
誰に向かって言っている言葉なんだろうか?
と感じさせるセリフでしたね…
「A LIFE」は、間違いなく、作り物でドラマです。
これって、おかしくない?
と現場にいるものとして思うところもありますが、世間が、私たちをどう観ているのか?
こんな感じに思っているのか?
そんなことも思いながら、楽しませていただいた三カ月でした。
明日から、リアルな世界に楽しみながら向き合わせていただきます!