昨年度より、学校医検診の診察のポイントが変わっています。
外観上、姿勢が良くない場合は、私たち、整形外科の専門医でレントゲンでのチェックが望ましいということになりました。
また成長期の進行性の側弯の場合は、いつの間にか側弯が進行していることもありますので、直接、レントゲンで側弯の程度を判断をしておくことが必要とされています。
また、一度、レントゲンを撮っておくと、比較を行えるので、進行しているのか、それとも経過をみていてよいものなのかの判断がしやすくなります。
学校医の視診上、背中の曲がりが外見上、認められて、レントゲンでの検診をすすめられることが多くなっています。
そのために、整形外科の診療所には、この時期はレントゲンでの検診に来られる学童の方が多くなっています。
一昨年度よりは、かなり多くなっています。
その中で、要注意の重症度の高い側弯の方は、まだおられていません。
が、検診を継続していくと、要経過観察、要注意の進行性の側弯の方も出てくる可能性もあります。
ただし、多くの方は、進行性のものではなく、重症度も高くはないので、安心して検診に来られて欲しいと思います。
一度、レントゲンを撮っておくと、将来の比較材料になりますので、側弯を指摘された児童は撮っておくことをおすすめします。
今までの検診の概要から感じることですが、過去の状況よりも、側弯になられている方が多くなっているイメージがあります。
運動不足、勉強のやり過ぎ、もしくはゲームのやり過ぎが関係している印象があります。
まだ、統計的考察は整ってはいませんが、多くなってのは事実です。
学童期の運動経験が介護予防につながるというデータもあります。
学童期は勉強も大切ですが、積極的に運動もやりたいですね。
側弯でも進行性のものは、そんなに多くはありません。
進行性の側弯は、側弯の専門医での経過観察をおすすめすることになります。
心配をされている状況でしたら、一度、直接、整形外科の専門医にご相談ください。
適切なアドバイスをいただけますよ?
進行性のものか、経過観察で良いのかを判断をしていただきましょう。
ネットをみて心配をされているようでしたら、まずはレントゲンを撮って、専門医に評価をしていただきアドバイスを受けましょう。
ちょっとしたポイントですね!
当院でも遠慮なく、相談を受け付けています。