腰痛になる方は多いようです。
整形外科に相談に来られる男性のほとんどが腰痛に関係していると言われています。
女性は肩こりに関連している症状が多いようです。
もちろん、当院でも腰痛でご相談に来られる方が多いのは間違いがありません。
十二月になり、腰痛になる方が多いようです。
久しぶりに腰痛についての投稿をします。
いつもこちらをご覧の方は、本当に整形外科の先生のブログなのかな?
と感じることもあるでしょう。
私は、本当に日本整形外科学会認定の整形外科の専門医です。
今は診療所で整形外科を中心にして対応を行なっています。
開業して十数年が過ぎています。
さて、腰痛と言っても、要因や原因は様々です。
いわゆる急性腰痛、別名、魔女の一撃で来られる方もいます。
慢性的な腰痛で来られる方も多い状況です。
現在の高齢化社会では、ロコモティブ症候群、いわゆるロコモに伴い慢性腰痛の方も多い状況です。
ロコモとは、運動器の障害に伴い移動能力が低下した状態のことを、通称、ロコモと呼ぶことに、。日本整形外科学会が定義したものです。
ロコモの原因として、腰部脊柱管狭窄症が多くなっています。
腰部脊柱管狭窄症のメインの症状は、間欠性跛行。
つまり、歩行能力の低下です。
やはり、加齢が関係しています。
ロコモの代表的な疾患です。
腰痛やロコモの予防に有効なのは、実は腹筋と背中のストレッチです。
背中のストレッチは、Mackenzie法というエクササイスが有効と世界的に認められています。
腹筋もかなり有効です。
ポイントは定期的に継続して続けることです。
腰痛を感じると、そうだ、腹筋をやろうとか思うのですが…
痛みが軽快すると、つい面倒になり、やろうという気持ちもなくなる方が多いようです。
ですが…
腹筋と背中のストレッチは継続すると効果が実感できます。
また、体がしっかりとした気にもなりますね。
だいたい三ヶ月、継続すると、明らかに効果を体感できるようになります。
腰痛の予防には、とにもかくにも腹筋と背中のストレッチです。
そして、次に大切なのは、体幹部の使い方ですね。
地面や床から物を持ち上げる時に、ついうっかりということが多いようです。
地面や床から物を持ち上げる時は、膝を曲げて、しゃがんで、お腹に力を入れて持ち上げるようにすることです。
つまり、腹圧をかけながら、物は持ち上げましょう。
腹筋がしっかりとすると腹圧もかけやすくなります。
おのずと腰痛も起きにくくなるのです。
そういえば、腰痛のときには、コルセットをしましょうとは聞いたことがあるかもしれません。
腰痛で整形外科に受診されると、コルセットを渡されることも、結構、多いと思います。
コルセットは、お腹を支えることで、腹圧をかけやすくして、腰椎を支える作用を期待しています。
ですから、腹筋がしっかりとするとコルセットと同様の作用が期待をできます。
ということで、腹筋がすすめられる訳です。
それでも、痛いという腰痛は、消炎鎮痛薬の内服薬。
それと、いわゆる、湿布という外用薬。
それから、トリガーポイント注射や神経ブロックなども有効です。
また、いわゆる、筋肉が由来の疼痛には物理療法も有効です。
温熱療法や電気治療などがそれにあたります。
牽引療法は、有効な方もいれば、効果を感じない方もいます。
体を緩めながら牽引をすることがポイントです。
まあ、整形外科にかかられると、様々な方法で腰痛に対処してもらえるはずです。
また、どんな治療を行なっても、軽快緩和をしてこない腰痛は要注意です。
一般の診療所の整形外科ではレントゲンの検査は行えますが、状況によりレントゲンよりも情報の多いMRIを行う必要性がある場合もあります。
MRIは大きな病院に設備されていることが多く、一般の診療所にはない場合があります。
状況に応じて、対応を考慮したいものですね。
MRIを行うことで、神経からなのか?
それとも、骨からなのか?
それとも、筋肉からの痛みなのか?
その辺りが、明確にわかります。
ただし、ベテランの整形外科の専門医の診察であればMRIまで行う必要性はない腰痛が多いですね。
MRIを撮ることで、わかることが多いという感じです。
高齢者の場合は、骨粗鬆症に注意が必要です。
女性の閉経後の方は要注意です。
閉経をすると女性は徐々に骨密度が低下し始めます。
男性は、さほど骨密度の低下は起きませんが、女性の場合は、閉経後に顕著に骨密度が低下します。
女性の場合は閉経後は、骨密度を計測して、タイミングで骨粗鬆症の治療を考慮することが重要です。
なぜか?
転倒したり、腰に力を入れて踏ん張ったときに、腰椎の圧迫骨折を生じる可能性があるからです。
腰椎の圧迫骨折もロコモの原因になり、寝たきりの始まりになることもあるのです。
骨粗鬆症は腰椎の圧迫骨折だけではなく、他の骨折や腰痛の原因にもなりますので、できれば対応をしておいた方が無難です。
詳しくは、お近くの整形外科の専門医にご相談ください。
当院では、手術適応以外の腰痛の対応が可能です。
詳しくは、直接、来院の上、院長にご相談ください。
問診、診察、検査を行った上で、皆さまと一緒に対応を考えたいと思います。
こちらの話は、あくまで、参考程度に読まれてください。
お身体の問題は、人それぞれです。
直接、対面して、直接、診察をして対応を考えることが重要です。
ネットの情報やメディアの情報を鵜呑みにしないことです。
私自身も、この場で、腰痛の部分的なことしかお伝えできていません。
また、こちらを読まれる方も知識に偏りがあれば、理解にも偏りが生じます。
正しく情報を理解できていない可能性もあると思います。
腰痛ってやつと、うまくつきあうためには、お近くの整形外科の専門医のかかりつけ医にご相談をすることをすすめます!
もちろん、当院でもお任せください。
お役に立てれば幸いです。