よく、整形外科のクリニックだとMRIがとれないから、行っても無駄という話を聞きます。
クリニックではヘルニアの確定診断はつかないから無駄だよと言われたという話も聞きます。
どうせ行くならば、病院でMRIをしなければ意味がないという話も聞きます。
本当でしょうか?
MRIは、撮れるのあれば、情報が増えるので判断の材料の幅が増えます。ですから、MRIの情報があった方がいいとは言えます。
ただし、MRIの情報がなければ治療ができないというわけでもありません。経過も診れないというわけでもありません。
ここで、MRIというものについての説明が必要だと思われます。そもそもMRIという言葉が一人歩きをしています。MRIってなあに?とお思いの方も多いかと思います。なんだか、色んなことがわかる高額の検査というイメージもあるかと思います。
MRIって何でしょうか?
まず、MRIは、どこの施設にもある検査機器ではありません。それなりの設備が必要になります。ですから、主に病院にあることが多いですね。もしくは、脳神経外科のクリニックさんにあることも多いようです。整形外科の診療所やクリニックにあるところは少ないと思われます。整形外科では、必ずしも、必要な検査というわけではないので、クリニックには少ないと思われます。ほとんどの整形外科のクリニックでは、必要性の応じて、MRIの施設にお願いをして行っていただいているというのが現状になっています。
MRIですが、身体に磁力を浴びせて細胞に帯びた磁力をコンピューターで画像処理を行い画像にします。特徴としては、身体のどの部位の情報も得られるということです。レントゲンでは、骨組織の情報がメインになりますが、MRIは骨組織だけではなく、神経や筋肉、その他の臓器の情報も得られます。
ということで、レントゲンでの情報では足らないと判断されたときには、整形外科の先生はMRIの検査を行います。
MRIですが、設備にお金がかかることもあり、少し高額な検査になっています。また、検査のときには、せまい空間に横になってから、身体に20分前後、磁力線を浴びせます。その際、非常に大きな音が出ます。うるさいと感じる方も多いようです。
MRIに関しては、かかられている先生に、必要だと判断された場合に行っていただくことが望ましいですね。
どこでも行える検査ではない。高額、時間がかかること、せまい空間で安静が必要になるということ。安静にしている間に、かなりうるさい思いをしなければならないという検査です。
そのことをMRIを考慮するときに知っておいた方が宜しいかと思われます。