たまには、整形外科の開業医らしいことを書いてみましょう。
整形外科の外来診療では…
問診、診察、検査、説明、治療、経過観察、そして、結果ということになります。
その中の治療には様々な方法があります。
治療の一つの要素に、薬剤の投与というものがあります。
ここで、何を話題とお思いの方もいるとは思いますが…
内服役、つまり、飲み薬。
外用薬、つまり、湿布や塗り薬。
そして、お注射という薬剤投与の方法があります。
多くの方が「お注射をしましょう」と話をすると、それだけは…
とか、次の機会に…
と言われてしまうことがあります。
もっとも、整形外科の疾患だと、命を左右する病気はほとんどありません。
ですので、薬が、絶対に必要というご病気や病態は、そんなに多くはないのが実情です。
そんなことも手伝っているのですが、多くの皆様がお注射を望みません。
注射針を使うということもありますが、注射は痛いと思っている方が多いようです。
注射って、そんなに痛いのでしょうか?
と書くと、実は答えは人それぞれです。
痛みの感じ方、そして、感受性は人それぞれです。
同じことをしていても、同じものを見ていても、感じ方は人それぞれです。
例えば、料理の味もそうですね。
感じることは人それぞれです。
お注射が痛いのか?
本当の答えは人それぞれです。
でも…
きっと、どこかのタイミングと経験で…
お注射って痛いもの…
嫌なもの…
そんな過去のイメージが、お注射は嫌だと思われている方にはあったのだろうな、と思うこの頃です。
一つの要因としては、お注射をするときに、痛いですよ?
チクっとしますよ?
と言って、医療の現場でお注射をするから、注射は痛いというイメージが固定化されてしまっているのかもしれません。
また、その昔のメディアなどで…
いたずら好きな小さいお子さんに、お注射してもらうから…
と目を吊り上げたお母さんの映像が頭に思い浮かびます。
そんなことも、注射は、痛くて、怖いものというイメージが広まっているのかもしれません。
確かに、医療機関で行うお注射の一部は、医学的に本当に痛いお注射もあります。
実は、そんなに痛くはないお注射も多いのです。
なぜか、お注射は痛いものというイメージが出来上がっています。
確かに、お注射は医療機関でしか扱えるものではありませんから、特別なものというイメージが広まっているのでしょうね。
結構、効果的なことが多いのがお注射による治療です。
もちろん、患部に直接、働きかけますから、効果的なことが多いのがお注射です。
お注射いかがでしょうか?
もちろん、当院では、お注射も行なっていますが…
お話を聞いてから、行うようにさせていただいています。
お注射はなぜ痛い?
どうも神経と注射針の関係だけでは説明がつかないもののようです。
実際の現場で、お注射をさせていただいていますが、本当に、お注射の反応は人それぞれです。
当院では、お注射をするときには…
痛いですよ?
チクっとしますよ?
ではなく…
なるべく「お注射をしますよ?」
と話して、お注射をさせていただいています。
お注射って?
人それぞれです。