腱鞘炎って?

腱鞘炎って、ご存知ですか?

言葉は聞いたことがあるかもしれませんね。

手指や手首をよく使う女性に多くある状態です。

女性ではなくてもなることはあります。

手首から指先の痛みや引っかかりを、何気なく腱鞘炎と呼んでいる場合もありますね。

ばね指、断発指、ケルバン腱鞘炎は呼び方が違うだけで、皆、腱鞘炎のことです。

腱鞘って、なあに?

ということですが、腱の鞘と書きますね。

腱のトンネルのこと、ベルトのことですね。

手のひらや、手首の部分にあります。

腱鞘が小さくて、狭くて、窮屈だと、腱の滑りが悪くなります。

腱鞘に腱が締めつけられて、腱の滑りが悪くなります。指や手首の動きが悪くなり、腱と腱鞘が擦れて炎症を起こし、痛みを感じる場合もあります。

また、腱の滑りが悪くなり、引っかかるようになる場合もあります。

腱が引っかかって、引っかかったところを乗り越えるときに、指が弾けるような感じになる時があります。

こんな状態が、いわゆるばね指です。

手首の腱鞘が窮屈で出る症状を、病態を解明した先生の名前をつけて、ケルバン腱鞘炎と呼びますね。

元来、腱鞘が窮屈な方、もしくは腱鞘の周囲にガングリオンがある方、指や手首を酷使する方が、なりやすいと言われています。
ガングリオンって何ですか?

と聞かれる方もいるかもしれませんが、別の機会に解説します。簡単に解説すると関節や腱の周囲にできるゼリー様の腫瘍のことです。

話を腱鞘炎全般に戻します。

治療としては、テーピング等での固定。

腱鞘内へのステロイドの注入。

手術による腱鞘切開術が、主な選択肢になります。

何を選択するかは、状況により変わってきます。

最近は、腱鞘内への注入で軽快することも多くなっています。

手術になることは少なくなってきています。

詳細は、直接、整形外科の専門医の先生に、ご相談くださいね。

もちろん当院でも相談と対応は可能です。

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