腰椎椎間板ヘルニアの手術療法ですが、最近は、技術が進化しています。
安静にしたり、消炎鎮痛薬を服用しても、痛みのコントロールがつかない場合、筋力低下や麻痺をきたしている場合は、手術が考慮されます。
手術に関して書いておきましょう。
大まかに書くと、手術のポイントは三つほどあります。
1:ヘルニアだけをとってしまう方法。
2:骨を削って神経のまわりのスペースを拡げる方法。
3:骨と骨を固定して椎間板にストレスが加わらないようにする方法。
上記の三つの方法があります。
いずれかの方法、もしくは組み合わせた方法になります。
最近は、低侵襲の内視鏡を用いた手術を行う施設も多くなっています。テレビや雑誌等のメディアで、低侵襲の内視鏡による手術が素晴らしいとの報道があります。確かに素晴らしい方法で、術後も過ごしやすい方法です。ただし、全てのヘルニアが低侵襲の内視鏡での対応が可能というわけではありません。手術創が小さいということは、手術操作にも制限が出ます。状態や状況では、低侵襲での手術が、かえって予後を悪くする場合もあります。
ヘルニアのタイプにもより、可能な手術の方法は違ってきます。また、生活の内容や状況、年齢によっても、手術の方法は違ったものになります。
低侵襲の内視鏡の手術も含めて、どの方法も、一長一短です。
できれば、ヘルニアに関しては手術をしないで経過を診る方が望ましいと思われます。
手術が必要な状況では、状況に応じた手術を受けることが望ましいと思われます。
手術に関しては、手術をしていただく先生に、直接、詳細を聞かれることをおすすめします。