腰部脊柱管狭窄症について

この名前の病気、聞いたことがあるかもしれませんね。

現代社会では、結構、罹患される方もいると思います。

病気や罹患と書くと、厳密には違うかもしれません。

シンプルに書くと、加齢性の変化に伴う症状という方が正確です。

骨や椎間板の変形が神経の通り道を狭くしてしまい生じる神経の症状を来たす状態です。

典型的な症状は、長距離を歩いたり、長時間、同じ姿勢で立っていると、腰痛や殿部から脚にかけての痛みや痺れが出現する状態です。

起立して同じ姿勢を保持することは難しいのですが、長時間、座っていることは可能です。

また、のけぞるような動作をすると腰から脚にかけての放散痛を感じることもあります。

長時間の歩行は困難なことが多いのですが、手押し車やショッピングカート、杖を使えば、連続して歩行が可能になることが多くなります。

寝る時には、横向きで、背中を丸くして、股関節と膝を曲げて休むことがおすすめです。

腰部脊柱管狭窄症ですが、あまりに歩行や移動が困難な場合は外科的な処置が必要です。

手術が必要な状態の的確な判断は整形外科の専門医にしかできません。

手術に関しては、いつするのかのタイミングが重要です。タイミングを逃すと手術による治療効果が実感できないこともあります。

もちろん、状態よっては注意深く経過を診ていてもよい状態がほとんどです。経過を診ていてよい状態かの判断も専門医の先生にしていただくのが好ましいかと思います。

腰部脊柱管狭窄症かな、と思われたら、まずは整形外科の専門医にご相談ください。

ネットの情報は参考程度にとどめて、心配な状況であれば、迷わず、専門医にご相談くださいね。

もちろん、当院でも対応させていただきます。

その方の状態を把握し、個々に応じたアドバイスをさせていただきます。

遠慮なくご相談ください。