公開されたばかりの「64」を観てきました。
前半と後半の二編に分けられています。
まだ前半しか観れませんが、重厚な大人の映画に仕上がっています。
いわゆる刑事物、事件物なのですが…
ちょっとしたドラマがあります。
人間という生き物を感じます。
主演の佐藤浩一さんが、人間という生き物の感情という厄介なものを、うまあく演じています。
感情って、湧き上がるもので、変化をするもの、ということをわからせてくれる演技です。
演技であることを感じさせないのが演技ですが、自然さを感じられますね。
もう、お父さまの三國さんを凌駕しているかもしれません。
脇を固める役者さんたちも重厚です。
やはり役者さんの実力って大事かも?
この映画を観て痛感します。
永瀬正敏さん、瑛太さん、綾野剛さん、三浦友和さん、仲村トオルさん、椎名桔平さん、奥田瑛二さん、赤井英和さん、筒井道隆さん、滝藤賢一さん、吉岡秀隆さん、夏川結衣さん、榮倉奈々さん、烏丸せつこさんと、皆さん、主役級の役者さん達です。
皆さんが、個性を抑えて、役に徹していますね。
各配役の方が、時間の流れとともに、変化をしていくのが感じられるのは、ドラマの筋立てがしっかりとしていることも関係していそうです。
変わったものや変わったこと。
変わらないものの対比がドラマに陰と陽を演出しています。
未解決の少女誘拐殺人事件に関わっている人間たちの各々が大切にしているものを通してドラマは進んでいきます。
大切にしているものの変化に注目してみると、このドラマは非常に面白くなります。
それぞれが大切にしているものが違うんですね。
そして、それが変わっていきます。
各個人が演技を通して、変化を表現してくれます。
いわゆる、通常の警察ものではなく、横山秀夫さん原作の独特な世界の中でドラマが進みます。
前半は、おそらく後半に向けての基礎固めの内容なのでは?
と感じられました。
後半は、一気に、横山さんが表現したかった世界へ一気に入っていきそうな予感を感じさせ前半のドラマが終了しました。
この作品は後半を観なければならない。
そう感じさせられる締めくくりでした。
佐藤浩一さん演じる三上警視がどう変わるのか?
永瀬さん演じる被害者の父の雨宮さんがどう変わるのか?
秘められた事件の核心と結末はどうなるのか?
かなり気にさせられる前半の終わり方でした。
大人の映画です。
「64」おすすめの大人の作品です。
ぜひ、映画館でお楽しみくださいね。
後半は、6月上旬の公開です。
楽しみですね!
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