昨日、雑誌の医療の記事で気になることがあった。
医者が手術をすすめても受けてはいけない。
手術をしてもいい結果につながらない。
手術にはリスクがつきもので、気軽に受けるものではない。
手術を受けても治ることはなく、悲惨なことになることもある。
メリットよりデメリットが多い。
そんなことを、医療評論家や医師の資格のある医療評論家のコメントを織り交ぜながら、延々と書いてある記事。
整形外科の分野の手術に関しても、多くの疾患を例示していました。
日本整形外科学会の認定する専門医としてコメントをしますが、かなり誤解を生じる記事だと思います。
知識のない方が読まれたら、手術には全く意味がなく、リスクしかないと感じるでしょう。
確かに手術は手技ですからリスクはあります。
また、人の体は、人それぞです。
手術には適応があります。
適応がある手術は恩恵を受ける可能性が高い訳です。
適応がないのに手術をすれば、リスクも高くなり、結果として良くない場合もあります。
ただし、適応に関しては、手術をされる先生によっても変わってきます。
また手術をされる先生によっても変わります。
適応と技術の評価は、知識のない一般の方には判断は困難です。
やはり専門的なことは、町のかかりつけのお医者さんに相談をされることをすすめます。
近隣のどの先生が何の手術を得意なのかも知っています。
手術だけをとれば、知識と経験と技術が成否を握っています。
得意な先生に得意な手術をお願いするのが、町のかかりつけのお医者の役目です。
整形外科の分野に限っては、この病気には手術という治療と方法論が適切なのでは?と感じる記事もありました。
雑誌の記事は鵜呑みにしない方がいいかと思われます。
また、ネットの情報も鵜呑みにされない方がいいですね。
情報は切り取られた状態になっています。
やはり、お体のことは、専門家に、直接、相談をされること。
また、適切で、正確な情報に基づく判断が重要であると思われます。
町のお医者さんに正確な情報も基にして判断をしていただきましょう。
メディアの話から、気になることを書かせていただきました。
ご参考になさってください。
もちろん、私のところでは、整形外科の専門医として整形外科の手術適応の判断と相談に乗っています。
気がかりな方は直接の来院をお願いいたします。