腰のヘルニア、つまり腰椎椎間板ヘルニアって、どんな病気?
と、気になっている方も多いと思われます。
以前にも、書きましたが、椎間板がでっぱっているという状態ですね。
椎間板のまんなかにある髄核という部分が、脊椎の後ろ側にある脊柱管という部分に膨らんで出ている状態のことです。
わかりやすい例えをしますと、アンパンがつぶれて、アンパンの皮が破れそうになるか、破れて、中にある「あんこ」が皮の外に出かかっているか、出てしまっている状態です。
椎間板のヘルニアが神経を刺激をして炎症を起こし、痛みを感じている場合。
このときに病気という状態になります。
ヘルニアがあったとしても、神経を刺激をしていなくて、炎症も起こしていないで、痛みを感じていない場合もあります。
ヘルニアにも、タイプがあるんですね。
大きく分けると、4つのタイプに分けられます。
タイプによって病態が異なります。
小さくても、痛みが継続するタイプのもの。
大きくて、一時期、激痛を感じるものの、痛みが軽快してくるタイプのものがあります。
靭帯が破れないで、髄核が膨らんでいるタイプのものは、経過を診ていても小さくなりにくく、症状が継続する場合が多いようです。
靭帯が破れて、髄核が脊柱管に飛び出ているタイプのものは、激痛を起こしますが、いずれ吸収をされて小さくなることが多いようです。
どのようなタイプなのかの判断は、MRIを撮ると判断ができます。
つまり、MRIを撮ると、痛みの原因を特定できることが多いということ。
そして、痛みが継続するのかを予想しやすくなります。
タイプによって、ヘルニアが小さくなるということは、整形外科医の常識になりつつありますが・・・
これも、MRIという検査が発達してきたから、わかったことです。
症状が継続する場合、痛みが強い場合、原因の特定ができにくい場合、手術を考慮している場合には、MRIは必要な検査になります。
痛みが軽減するヘルニアもあります。
小さくなるヘルニアもあります。
というか、小さくなるヘルニアが多いとされています。
経過を診ていて、症状が継続する場合は、MRIで調べてみてもいいかもしれません。
MRIが必要なのかは、かかりつけの先生と、よく相談をされて判断してはいかがでしょうか?