とら食堂を食しました。
と書くと、勘違いをされますね。
とら食堂に行って、美味しいものをいただきました。
とら食堂って、なんだ?
どこにあるんだ?
と、聞きたくなるかと思います。
福島県の白河というところにある食堂です。
白河って、福島と栃木の県境に位置している城下町です。
とら食堂は、町中にあるのではなく、白河の街から、いわきに向かう道を、数キロ走ったところにあります。
白河から、いわきに向かう道をしばらく走り、街道から右に少し入った田んぼの中にあります。
約三十年前に、テレビのらーめん特集を見たときに、母方の実家の近くだとインプットされ、ワクワクしたものです。
私の両親が福島の出身で、福島県には、馴染みを感じています。また、何かにつけて、福島には、行っていました。郡山と白河、いわきは、とくに馴染みが深く感じています。
話を元に戻しましょう。
まだ、学生であった私は、当時、らーめん行脚に目覚めた頃で、もれなく、家族と一緒に行ったことを思い出します。
当時、美味しいとは伝えられていましたが、個人的には、シンプルな醤油らーめんじゃないの?
手打ちの麺は、らーめんという感じよりも、中華そばというイメージが強かった記憶があります。
その後も、白河にはしょっちゅう行っていましたが、白河らーめんが、メディアに取り上げられるようになってしまい、同じ県下の喜多方らーめんと共に、メジャー化していきました。
らーめんを目的として白河を訪れる方が多くなり、美味しいお店には行列が発生するようになりました。
喜多方も、美味しいと話題に上ったお店は行列店に変身していきました。
とら食堂は、白河らーめんの元祖と言われており、もちろん行列店に変身していきました。
とらさんには、並んでまでいただくインパクトを感じていなかったので、再訪ということはしていませんでした。記憶に残った味ではなかったんですね。私の個人の味覚と価値観ですから、賛否両論があるかと思います。
白河を通るついでに、お店の前まで行くのですが、あまりにも多くの方が並んで待たれていて、行列に並ぶ時間がもったいないと思い、並ぶことはしてはいませんでした。
それよりは、白河そばの方に魅力を感じていたのです。白河と言えば、並んでまでいただく、らーめんではなく、気軽に行けるそばの方がいいだろと、しばらくは思っていました。
余談ですが、福島は、今でこそ、白河、喜多方と、らーめんが美味しい県ということになっていますが、実は、お蕎麦も美味いところなんですね。
これには理由があり、水が美味いということ。水がいいので、美味しい、醤油や味噌、酒も作れるのです。
だから、らーめんも蕎麦も、美味しく作れるんですね。
話は、とら食堂さんに戻ります。
数年前に、少し時間に余裕があるので、腰をすえて並んでみようと決心したのは数年前でした。
前回から十数年の時間が流れています。
横浜近隣にも、とらさんで修行をして、独立された方のお店があります。
そちらの味からイメージをすると、シンプルな醤油の手打ち中華そばなので、あんな感じなんだろうな、と思いながら、とらさんに向かった私でした。
この話は続きます。