昨日も放送されていた「コードブルー」
昨日のテーマは命より大切もの?
ドラマとしてテレビが扱うにはテーマとしては格好がいい。
でも、果たして、そんなものがあるのだろうか?
と現場を担う一医療人としては思うところがある。全ては命があってこそのものだ。
目の前の命は救うことができるが、命より大切なものは救うことができない…
そう話させていたが…
そんなものはあるわけがない。
果たして、医師や医療が命を救えているのか?
それすら疑問だ。
命より大切なものがあるのだろうか?
全ては命があってこそ。
昨日の放送の内容や演出は、現場の医療人としては疑問を感じてしまった。
できることは、今の目の前の現実に対してできることをやるだけ。
それ以上のことはできる訳がない。
命は、その結果。
果たして、現実を知り、命より大切なものがあると思うのか?
人間の気持ちと感情ほどファジーなものは世の中にはない。
なぜか?
常に変化をし続けているからだ。
変化に気がつくことも大切。
気がつかなければ、日常は、ただ漫然と流れるだけだ。
実はERの現場で大切なことは、些細な変化に気がつけること。
そこからできることが見えてくる。
そこは、うまく演出して表現をしていた、昨日の「コードブルー」の放送。
変化に気がつき、変化に対応すること。
それが実際の現場。
そこを、うまく表現していましたね。
果たして「シアン化合物」が、そんなに容易に使われる局面が現実にあるかは疑問だ。
ただし、その対処法はリアルに近いものであり、奇跡が二症例に対して起きたのはドラマであるから?
と思われる。
希望がなければ、観ているものは救われないし、感動が生まれない…
ダメージコントロールに関しては、そうそう、可能になることすら少ないのが現場ではないだろうか?
合併症を防ぐために、勇気ある撤退ということなのだろうが、進めても、引いても、結果は?
ということが、ERの現実ではないのか?
ここでは、ドラマらしいストーリーの流れだな?
と思われる流れであった。
ちっちゃなリアルな演出が医療人の視線も釘づけしてしまうところが、このドラマの魅力なのかもしれない。
少なくとも、正月明けの、木村拓哉さん主演のドラマやDr.Xとの違いだろう。
どちらかと言えば、ストーリーやテーマよりもリアルさをきちんと演出しているところが、テレビドラマとしていいのかもしれませんね。
先週も書いたのだが、実際の救命の現場、ERの現場はグチャグチャだ…
きれいごとだけでは、やっていられないのが、実際の現場。
それだけは間違いがなく言えること。
反応的、反射的にやるべきことをやっていくのが、救急の現場。
それよりは、理想も追えるのが、クリニックや開業医の現場と言えそうだ。
とは、言っても、理想も追求しながら、状況に応じた対応を行なっているのが、我がクリニックの状況です。
命より大切なものが本当にあるのか?
考えても答えは出ないのでは?
そう思う医療人です。
でもなぁ…
やっぱり、ガッキーはガキではなく、旬な女優さんだな?
間違いがないね?
はいっ!