先日、NHKさんで、ドクターヘリに乗っているERのドクターのドキュメントを放映していました。
少し前に放映していた、整形外科の人工関節の専門医のドキュメントよりも迫るものがありましたね。
人工関節の手術は、システム的に確立されているものです。
実は、そんなにライブ感覚はありません。
実は、ERって、ライブ感覚に溢れている現場です。
喜びも、哀しみも、希望もある現場。
どうなるかは、先が読めない現場です。
私がERに関わっていたときは、ドクターヘリは導入期でした。
いまでは、しっかりと稼働されていますし、ドラマのテーマにもなっています。
ドキュメントでは、ドラマとは違った躍動感やライブ感があります。
ちょっと、一般の方には衝撃やトラウマも感じるような映像と現実も写して放送に流していました。
人生ってやつを考えさせられる感じがしましたね。
やはり、コードブルーとは違うわけです。
先日、コウノドリの中の、女医さんがERで研修をするために、出向するようなことを描かれていました。
ERは甘くはない、一年はもたないと言われていた、登場する女医の下屋先生。
確かにERの現場は甘くはありません。
でも、ERの現場にはライブ感と希望はあるのですが…
実際には、それだけではありません。
実は、医療の現場には、様々な現場があります。
私は、整形外科の町の診療所の医師ですが、それはそれで、希望も夢もある現場です。
もちろん悲哀も時には感じる現場ですが、好きな現場です。
役割分担が大切だと思うこの頃です。
ドクターヘリのフライトドクターは、反射神経と冷静な判断を迅速に要求されますね。
思うところは多くありますが、医療人は目指していることは突き詰めると、どの現場の同じなのでは?
と思いながら、テレビのドキュメントや医療もののドラマを観て、ああだ、こうだと思っている医療人です。
さあ、午後もやりましょう!